🎉 アップデート 5/22:Chunk サイドカーは現在、無料プランを含むすべての CircleCI ユーザーがご利用いただけます。
ローカル開発とリモート検証は、常に連携して機能するよう設計されています。開発者はローカルで繰り返し作業し、簡単な手動確認を行ってから CI にプッシュして本番環境へのリリースを確認します。しかし AI 開発がそのバランスを崩し、どの開発者も目を通していないどころかテストもしていない大量のコミットで CI が溢れるようになりました。
Chunk サイドカーがそのバランスを取り戻します。ローカルワークフローと並行して動作し、変更が発生するたびにリアルタイムで検証する軽量かつ事前設定済みの環境です。エージェントは作業中にすぐ実行できるフィードバックを受け取り、CI は自信を持ってリリースするための最終チェックに集中できます。
インナーループとアウターループのバランスを取る
ソフトウェア開発は2つのループで構成されています。インナーループはコードをローカルで記述・テストする場であり、アウターループはプッシュ後に CI が検証する場です。
AI はインナーループを高速化しますが、未完成の変更がアウターループに入り込むリスクも高めます。CI が唯一の安全網となり、増え続けるコミット量の中で基本的な問題を検出しなければなりません。検証のボトルネックが拡大するにつれ、コード生成と実際のリリースの間にある差は広がっていきます。「2026年ソフトウェアデリバリーレポート」によると、典型的なチームではフィーチャーブランチのアクティビティが15%増加した一方、メインブランチのスループットは約7%低下しました。また、メインブランチのワークフロー失敗率は過去5年間で最高水準に達しています。開発活動は増えているのに、デプロイ数は減少傾向にあります。
この技術的なコストは明らかです。CI で障害が表面化する頃には、エージェントはすでに次の作業に移っており、問題解決に必要なコンテキストも失われています。開発者は何が起きたかを再構築し、エージェントに再度プロンプトを与え、別のサイクルを始めなければなりません。これが1日に数十件から数百件の変更にわたって繰り返されると、メインブランチの進行が滞るのも納得できます。
ビジネスコストも同様に深刻です。CI からエージェントへの往復はすべて、トークンとコンピューティングリソースを消費します。アウターループで壊れたユニットテストを検出・修正するために費やすサイクルは、ローカルで数秒で解決できたはずのサイクルです。変更1件あたりのコストは上昇しており、そのコストの大半は、そもそも CI に届けるべきではなかった問題に費やされています。
軽量なチェックはインナーループ、つまりエージェントが実際に作業している場所に属しています。そうすることで、変更がまだ進行中のうちにフィードバックが届きます。これにより、エージェントはローカルでクリーンなコードを繰り返し改善でき、CI は実際にコードを本番環境へ届けるための統合・セキュリティ・リリース作業に集中できます。
これを実際のワークフローに組み込むには、ミリ秒単位で起動し、CI 環境と一致したうえで、エージェントのフィードバックウィンドウが閉じる前に結果を返す環境が必要です。
サイドカーの仕組み
サイドカーは、プロジェクトのスタックをミラーリングしてローカル開発ワークフロー内で動作する軽量マイクロ VM 環境です。技術スタック・テストコマンド・ビルドシステムを自動検出するため、手動での設定なしに使い始められます。エージェントがコードを同期させ、スコープを絞ったチェック(私たちはこれを「マイクロビルド」と呼んでいます)を実行することで、変更が正しく動作するかどうかの即時フィードバックが得られます。
このプロセスはフックによって駆動されます。エージェントが作業内容を評価するために一時停止すると、サイドカーが自動的にマイクロビルドを実行します。ビルドが失敗した場合、エージェントは合格するまで繰り返し修正し、その後制御を返します。ループのどの時点でも CI へのプッシュは不要です。
サイドカーは60秒以内にフィードバックを返すよう設計されており、多くのエージェントが動作するフィードバックウィンドウ内に収まります。
また、エージェント非依存で動作し、Claude Code・Codex・Cursor、あるいは自分で構築したものであっても同様に機能します。サイドカーはコードの出所を問いません。共有リポジトリに届く前に正しく動作しているかどうかだけを重視します。
サイドカーでインナーループを加速する
以下は、エージェントセッションにサイドカーを組み込んだ典型的なワークフローです。
1. Chunk CLI をインストール:
brew install CircleCI-Public/circleci/chunk
2. 初期化と認証:
chunk init
chunk auth set circleci
chunk init はテストコマンドを検出し、検証フックを設定し、エージェントの設定を接続します。
3. エージェントで chunk-sidecar スキルを実行:
使用している AI エージェントで chunk-sidecar スキルを呼び出します。リポジトリをサイドカーに同期させ、そこで検証を実行します。スキルはループ全体を処理します。ローカル変更の同期、検証の実行、失敗の解釈、ローカルでの修正、そしてすべてが合格するまでの繰り返しです。開発者はログのコピペや手動トリガーなど、一切介入する必要はありません。
いくつかの主要機能により、インナーループの速度を維持できます。
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スナップショット: 設定済みの環境をキャプチャすることで、以降のサイドカーが既知の正常状態から起動します。実行のたびに依存関係を再インストールする必要がありません。スナップショットをチーム全体で共有することで、全員が同一環境で検証できます。
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自動検出: CLI が技術スタック・ビルドシステム・テストコマンドを自動検出します。初回から必ずしも完璧ではありませんが(CI パイプラインを構築したことがある方ならお分かりでしょう)、エージェントスキルが改善ループを処理するため、手動での設定デバッグは不要です。
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環境パリティ: サイドカーは CI スタックに一致したリモート環境で動作するため、ローカルマシンでは再現できない問題も検出できます。macOS では通過するが Linux では失敗するテスト。ローカルマシンにないクラウドリソースを必要とする依存関係。サイドカーがコードを問題なしと判断すれば、CI も同様に判断することを信頼できます。
エージェントから作業が戻ってきた時点で、基本的なチェックはすべて済んでいます。あとは CI パイプラインがシステムレベルの検証に専念するだけです。変更がコードベース全体とどう統合されるか、共有環境での動作はどうか、チームが同時にリリースする他の変更と問題なく共存できるかの確認です。
今後の展開
Chunk サイドカーは現在、無料プランを含むあらゆる CircleCI プランをご利用のお客様に提供されています。Chunk CLI をインストールし、プロジェクトで chunk init を実行して、エージェントからサイドカーセッションを開始すれば、すぐに使い始められます。
これはインナーループとアウターループのバランス再構築に向けた第一歩ですが、それはストーリーの半分に過ぎません。検証済みの変更がインナーループから安定して生成されるようになれば、次の課題は CI を経由して本番環境へより速く届けることです。それには、よりスマートなマージ処理、早期の競合検出、そしてエージェントがローカルで検証する内容とパイプラインが大規模に確認すべき内容の精密な連携が求められます。
私たちは今、その実現に向けて全力で動いています。最初のプロンプトから本番環境まで、チームに完全な検証パスを。詳細は続報をお待ちください。まずはご自身のプロジェクトでサイドカーをお試しいただき、Discord でご意見をお聞かせください。